たまに記録

備忘録です。興味のわいたことについて調べた内容を記録していきます。

ONCE AGAIN(韓国/2022年)

原題の「僕」は、ジフンだった・・・。

 

◆概要◆
[原題] 
  다시나를찾아와/また僕に会いに来て('22)
[制作] 
  Moving Pictures Company
  コンテンツ専門制作流通ブランド「アイドルロマンス」第6弾
[出演] 
  ムン・ジヨン・・・シン・ジェウ
  イ・ヒョンジュン・・・カン・ジフン
  カン・ウジョン・・・イ・ヒョンジョン
  カン・イェナ・・・考試院コシウォンおばさん
[プロデューサー]
  チョン・ウンヘ
[企画]
  ナイン・リー/ド・ジュンソン
[製作]
  キム・ヨンギュ Teddy Hwang
[原作・脚本]
  イ・シボ
[演出]
  Teddy Hwang
 
第1話から第8話まで、全話泣いた。
約30分×8話だから、気軽に見られるかと言ったら、そうではない。
最初から、一つの悲しい結末が分かった上で物語を辿ることになるので、ジェウとジフンの一つ一つのエピソードに、悲しさが透けて見える。そして感情は浮上することなく、運命の1月30日に近づいていく。
 
余分な登場人物、余分なエピソードは一切抜きで、物語の終わりまで一直線の物語。
タイムリープ*1ものには切なさが同居するから、私は題材にこの現象が含まれている物語が大好きだけれど、今回はこの現象が「運命の歯車を”変わらず”回し続ける」ために使われていた。

この使い方は、本当に切なすぎる。
「2人の3週間のために、僕の27年を捧げるよ」
この一言の愛の重さはいかばかりだろうか。

並行世界での2人の3週間を守るというジフンの選択。
そして、物語のラストは繰り返される15年後の3週間に繋がっていく。
 
15年後にもたらされたジフンからの手紙は、ジェウにとってジフンからの愛を伝えてくれることにはなるものの、救いとなり得たのだろうか。
この世界での2人は、どうあってもあの3週間でしかないのだから。

ジフンの親友、ヒョンジョンは、15年前も、現在でも物語を視聴する私にとって救いとなる存在だった。
そして、15年前の考試院おばさんは、ジェウとジフンに何を見ていたのだろう。

ジェウとジフン、2人の人柄が真っすぐで純粋で、そして究極の純愛だった。
でも2人の運命が悲しすぎて、私はしばらく浮上できそうにない。
短いながら、情緒に刺さる物語だった。
 
純愛とやるせなさ

 

 私的印象度

 ・純愛度・・・🌷🌷🌷
 ・喪失度・・・🌷🌷🌷
 ・必涙度・・・🌷🌷🌷

 

ところで、U-NEXTでは、翻訳が「お兄ちゃん」で「おじさん」ではないので、だいぶ印象が違うだろうと思われる。

*1:最近の使い方では、タイムトラベルと記したほうが正しいのかな?けれど、私はこの和製英語の語感が好き。